2018.11.20
トラブルへの備え
こんにちは、サンケイ建匠の妻野です。
今回は久しぶりに検査についてお伝えしようと思います。
ただいま江別にて建築中の物件において、瑕疵保険の外装下地検査を実施いたしました。以前にも書きましたが外装下地検査は義務化されている2回検査の他に、検査会社に依頼し実施している検査です。弊社としてはより安全な住宅を提供できるように、厳しい目で検査をしていただき日々勉強しながら技術の向上に繋いで行くために必要だと思っています。
今回の物件では外装材を縦に仕上げていくので、その下地となる木材を横に施工します。
この木材で通気層という下から上への空気の通り道を作るわけですが、横に施工すると通り道をふさいでしまうことになります。
この様な場合は木材に通称エアホールと読んでいる細工をし通り道を作ります。上から見た画像です。
この穴の中を空気が通ります。
さて、ここからが今回の記事の本題です。
この木材はビスにより建物に打ち付けるのですが、エアホールの位置とビスが効く位置が重なってしまい、下の画像の様になってしまう場合があります。
こうなってしまった場合に万が一、上方から水が流れてくると直接ビスに水が当たり、建物内への侵入が容易になってしまう可能性があります。
そこで下の画像の様な処置を施します。
ビスの上方からの水を逃がす処置を施します。ただしエアホールをすべてふさぐと空気の通り道がなくなるので、ビスがかぶる分だけテープを貼ります。
もちろん、エアホールにビスが重ならないようにしたいのですが、家一軒のエアホールの数は膨大ですので、どうしても何カ所かはこの様になってしまいます、後々のトラブルが大きくならないよう見えない部分の処置を丁寧に行ってきます。
身体と精神を鍛えるべく、毎日12㎞の道のりを趣味のひとつである自転車で通勤しています。